高橋 貞太郎(たかはし ていたろう 1892年 - 1970年) 邸宅やホテル建築を得意とした日本の建築家。彦根生まれ。旧制三高(京都)を経て1916年に東京帝国大学工科大学建築学科で佐野利器に学んだ。卒業後、民間の施工会社を経て、1917年に内務省明治神宮造営局技師、明治神宮絵画館などの建設に従事した。1925年、学士会館の設計競技(コンペ)に入賞。前田侯爵邸や服部邸など豪華な邸宅建築のほか、上高地ホテル、川奈ホテルなどホテル建築に秀作が多い。帝国ホテルは昭和10年代に既に施設の不備による建替えの計画があり、高橋が関わっていた。従って帝国ホテル新本館の設計は数十年ごしのプロジェクトということになる。だが、ライト館が余りにも有名で伝説的な存在であったため、高橋の新本館が評価されることは少ない。 |