野口 孫市(のぐち まごいち 1869年6月3日〜1915年10月26日) 明治、大正期に活躍した建築家、工学博士。 明治2年4月23日、播磨国姫路清水(現姫路市)に姫路藩士・野口野(いやし)の子として生まれる。兵庫県立第一神戸中学を卒業。第三高等学校を経て、住友の奨学金を貸与され、明治24年に東京帝国大学工科大学造形学科に進学し、同27年7月卒業。同29年に逓信省に入り、明治32年に31歳で住友家に招かれ、入社した。住友銀行建築取調べのため英国をはじめ欧州視察に発ち、ヴィクトリア朝末期のロンドンの建築をおもに学んで帰国した。39年にはサンフランシスコ震災調査のため住友家から派遣される。大正4年工学博士となる。 |